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No.44 「フェラーリの男」 [日記]

  久しぶりの婚活パーティーだっていうから頑張って来たのに、ろくな男が


来てなくてがっかり。


 もう帰ろうかなって思ってたら、あたしといっしょに男狙いでやってきた


アヤカが近づいてきて話しかけてきた。


 「ねえ、さっきアンタと話していた男、すごい金持ちらしいよ。どうした?


メールくらいは聞いた?」


 「そうなの、さっき話しかけてきた男、あいつのこと?」


 「そうだよ、ネイビーのブレザー着てたヤツ」


 「そうなの?ホントに金持ちなの?あーでもどうでもいいや。アタシはあの


男はパス。だってアイツ、クルマの話しかしなかったんだよ。初対面なら他にも


話すこといくらでもあるじゃんね」


 「なんだ、そうなんだ。じゃあアタシ、近づいてアプローチしてみようかな」


 「やめときなよ。お金持ちなのはそれはそれで魅力だけどさ、あの男、いいクルマ


乗ってるらしいけど、なんか、女とやることしか考えてないみたいだよ」


 アヤカの耳元に小声で情報をインプットしてやった。


 「それ言っちゃえばここに来てる男みんなそうだよ。女もだけどね」


アヤカがあっけらかんと言う。


 「ほら、見てみなよ。あそこの女、目が血走ってるよ」


 ナンパされてる女を横目で見ながらアタシも軽口を返す。


 「いいじゃん。そんな男でも付き合っちゃえば。金持ちなんだっていうからさ」


 「でもさぁ、お金持っててもやることしか考えてないんじゃね。すぐヤリ逃げされる


のがオチじゃん」


 「なに?もしかしてアンタ?いきなりホテル行こうとか言われたわけ」


 「そうじゃないけど、そんな感じ。クルマ好きで女好き、セックス好き。クルマの


中でもやりたいって男だよアレ。女なんて性欲を満たすための道具ぐらいにしか


思ってないんだよきっと」


 「おおー、あんたもキツいこと言うねぇ」


 「いいクルマ乗ってれば女なんて誰でも股開いたりチンコ握ってしゃぶってくると


思ってんだよあのアホ男。AV見過ぎだっつーの」


 「あははは、マジ?」


 「マジマジ、直線的なバカなんだろうね、ホント、アホみたい」


 「でもそんな長い時間話してたわけじゃないのに、よくそこまでわかったね


相手の男のこと」


 「だってさ自己紹介したあと、すぐにクルマの話だよ、俺、クルマ好きなんだ


けど君はドライブ好き?とか聞かれて」


 「聞かれて?」


 「一応の礼儀として、海沿いの道とか走ると気持ちいいですよね、とか返して


やった」


 「カワイイ子ぶって?」


 「うん。そしたら、じゃあこんどどっか走りに行こうよ、俺のクルマ、二人しか


乗れないけど、とか言ってんの」


 「いい感じじゃん。行けばいいのに。そのヤリチンと」


 「でも、アタシもあっちの事は嫌いじゃないけどさ、いくらなんでもクルマの中で


やろうとは思わないもんね。クルマの中ではせいぜいキスまででしょ」


 「え、何?クルマのなかでやりたいって口説かれたの?」


 「そこまでストレートな言い方じゃなかったけど」


 「…けど?」


 「自慢げに言うのよ。俺のクルマ、フェラありだから、って…」


 


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